SKブログ

20代を満喫中 SKの個人日記です

怖い話 お塩とお水を供えつつ

色々な体験するんだねと友人に言われ、微妙なのがまた、まどろっこしいし「はっきり見えると怖いしね」と、答えます。
仕事的にさまざまな催事をする立場で、それこそ様々な場所を会場にしてイベントします。
メッセージ性の強い会場ほど、特別な空間が多い物です。
特別とは、何かの記念館だったり、重要文化財だったり、それこそ、そこにお住まいの方がいらっしゃるのに、どたばたと踏み入って、搬入なるものをし、飾りつけをしている最中に住んでいらっしゃる方が何をしているのだと、出て来られたとしても不思議ではないのです。

今から10年数年前のこと、その会場で初めて個展開催の許可が下り、搬入をすることになったのは良いのですが、大理石の立派な建物に入った瞬間、切れるような冷たさを感じたのは私だけではなかったようです。公な建物ですから、説明を受けながらすべての催事を行うのですが、戦禍をくぐりぬけたたくさんある小さな部屋は、調度品は何もなく、大きなシミと何とも言えない静けさだけを感じるところで、私も、さすがに、メインの一階広間しか使う気分になれませんでした。とうとう3階には上がることすらしませんでした。なぜなら、ある体験をしたのと、それこそ見える方の話から、そう言う気分にはなれなかったからです。

ガードマンさんに挨拶もそこそこで時間内での搬入をしている時、スタッフが2階に道具を持ってきてくれと言うので、持って上がります。
まだ何も知らない時です。回廊に居るスタッフに道具を渡したその時、右肩に何かヒヤッとするものを感じました。誰か居る、ととっさに思ったのです。
おそるおそる振り返ってみると、姿はなく、他の部屋とは異質な美しいカーペットの敷いてあるお部屋がそこにはありました。
気味悪い部屋が並ぶこの建物に、こんなきれいな部屋があるなんて、と思いました。ガードマンさんがポツリ、ああ、あの部屋ね、支店長室だったんだよ、支店長さんは先の戦争でなくなって、骨は・・・どうやら、広間の下の地中奥底、と考えられます。これだけで帰りたくなります。

催事中、母の知人の娘さんに受付の手伝いを頼みました。実は、見える方だったようです。あの2階から男の方がずっと見ていらっしゃいますよ、と言われ、支店長さんのようですね、と答えます。それから、毎日、部屋にお塩とお水をお供えして、今日もよろしくお願いします、と挨拶です。別の部屋の前で金縛りにあいました。プレートには、ガードマンさんから聞かされた部屋の名前が書かれていました。何とか脱出したものの、今度は誰もいないトイレの流水音がします、フラッシュがたかれたような光が小部屋から放たれます。ガードマンさんは、別の芸術家さんの体験談もされました。3階の元食堂ね、見える人には、無数の手や足が見えるそうだよ、とのこと。

催事が終わって帰宅して、得も言われぬ倦怠感を感じました。知人のアーティストがあの部屋でイベントをすると言うので、ご無事で、と言っておきました。

 

他にも怖い話が好きな方は
怖話(こわばな)
怖い話を知る
がお勧めです。

広告を非表示にする